2006年05月02日

「旧近衛師団司令部庁舎」 at 北の丸公園

明治43年(1910)3月の建築(設計 陸軍技師・田村鎮)で直後より近衛師団(皇宮守衛袖び儀仗任務の陸軍師団)の司令部(近衛第一師団司令部)として使用されてきた煉瓦造の建物です。第2次大戦終戦前夜に歴史の舞台にもなったのですが、長い間放置され荒廃した姿を竹橋から千鳥が淵に抜ける道の車中から眺めた記憶がかすかに残ってます。建設省によって葬り去られるところをなんとか生き延び日本の「文化」としてこの地に存続してます。天気のよい日はスケッチに訪れている方が多数おります。
01 kitanomaru konoe 05 9 29.JPG 02 kitanomaru konoe 05 9 29.JPG

03 kitanomaru konoe 06 3 30.JPG 04 kitanomaru konoe 06 3 30.JPG
 左の写真の建物の下部の通風口部分かなり暗いですが旧陸軍の星形がはめ込まれてます
 拡大してさらに拡大鏡でみるとわかります
05 kitanomaru konoe 06 3 30.JPG 06 kitanomaru konoe 06 3 30.JPG

07 kitanomaru konoe 06 3 30.JPG 08 kitanomaru konoe 06 3 30.JPG
   旧近衛師団司令部庁舎入口近くの北白川宮能久銅像

   近衛師団司令部庁舎略史
昭和20年(1945) 8月10日 未明 ポツダム宣言受諾決定し受諾終戦を天皇自ら国民に
                  ラジオ放送することを決定。
            8月14日 御前会議にてポツダム宣言受諾の聖断、連合国に回答。
                 徹底抗戦派の陸軍省軍務局軍務課内政班畑中少佐らが近衛軍決起
                 ・天皇直訴を決行し終戦の詔勅録音の玉音盤奪取未遂事件に。 
            8月15日 未明 近衛師団司令部にて森赳(中将)近衛師団長へ決起を促すが、
                 天皇の聖断に従う決意の師団長は拒絶。畑中少佐は森近衛師団長を
                 射殺。偽の師団長命令を発し宮城を武力封鎖。さらに玉音盤奪取を謀るが
                 田中静壱大将指揮の東部軍などの賛同を得られないまま失敗。
                 払暁、阿南陸軍大臣自刃。早朝、東部軍宮城を鎮撫。
                 11時 中心メンバー畑中少佐・椎崎中佐が二重橋前で自決。
                 12時 古賀近衛師団参謀 近衛師団長室で自決。
                        (8・15事件・宮城事件)                       
                 正午 終戦詔勅放送 

            帝国陸海軍解体・近衛師団消滅。
            近衛師団司令部は皇宮警察が使用。
昭和38年(1963) 5月 建設省 北の丸地区森林公園化に伴い近衛師団司令部庁舎取り壊し決定
               文化庁は重要文化財に指定のうえ修理保存と決定。各省庁調整し保存の
               方向で計画変更。
               以後、工事開始まで廃墟のように放置(不確かですが草ぼうぼうで立ち入り
               禁止になっていたテレビ映像を見た記憶あり)

昭和40年(1965)  「宮城事件」を半藤一利(発表時は「大宅壮一」名で出版)がタイトル「日本の
            いちばん長い日」で小説化。
昭和42年(1967)8月3日 映画「日本のいちばん長い日」公開 ドキュメンタリータッチのモノクロ作品
              として映画化。監督は岡本喜八、陸軍省軍事課員畑中少佐役を黒沢年雄が
              熱演、森赳近衛師団長役は島田正吾。8月15日正午の玉音放送までの24時
              間を無駄を切り落とした緊迫の157分で描写、傑作です。
              東宝からDVDでてます。
 
昭和46年〜昭和52年(1977) 保存修理工事(6年間) 東京国立近代美術館工芸館として使用に。
                   (昭和47年10月2日 国の重要文化財に指定)
                   屋根は桟瓦葺からスレート葺きに、内装も変更。1階中央階段部分と
                   ホール部分は、以前の状態を残している。

国指定文化財・データベース  http://www.bunka.go.jp/bsys/index.asp

旧近衛師団司令部庁舎 重要文化財  所有者名 独立行政法人国立博物館
構造形式 煉瓦造 建築面積929.3平方m 二階建 スレート葺 中央八角塔屋付
                   (玄関広間以外の内装を除く)
設計 陸軍技師・田村鎮
時代区分 明治  年代 明治43
指定年月日 1972.10.02(昭和47.10.02)
09 kitanomaru konoe 06 3 30.JPG 10 kitanomaru konoe 06 3 30.JPG
   白い円の部分には終戦時まで近衛師団の旗章が入ってました 中央(1番上の写真)には
   もちろん菊の紋章でした
11 kitanomaru konoe 06 3 30.JPG 12 kitanomaru konoe 06 3 30.JPG

13 kitanomaru konoe 06 3 30.JPG 14 kitanomaru konoe 06 3 30.JPG

15 kitanomaru konoe 06 3 30.JPG 16 kitanomaru konoe 06 3 30.JPG
                                         旧庁舎の裏側 
                 17 kitanomaru konoe 06 3 30.JPG
posted by JLG at 19:23| Comment(0) | 九段・竹橋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。