2011年11月22日

本郷 川端康成と喫茶・白十字跡

川端康成全集補巻「日記」より・・・
大正12年1月7日付けに「白十字」に関しての記述があります。
<<(略)・・本郷通りに廻り、喫茶店白十字に寄りしに北村喜八と高橋喜一あり。
同卓につき話す。・・略・・北村の下宿に寄り、表現派ダヾの話。>>
短い記述ですが、「白十字」の名は川端の日記に数回登場してきます。
落第横丁入口角に、芥川龍之介が愛用していた原稿用紙で名を知られる紙屋「松屋」が存在していた当時、その2軒隣りに喫茶店「白十字」が存在していたと地元の方から話を聞いています。戦争中の昭和19年に<建物疎開>で取り壊しになってるはずです。現在の本郷郵便局の敷地の東角地に「白十字本店」の存在は確認できてますが、戦前の本郷6丁目の詳細図には確かにその位置に「キッサ」の記入があるのです。ただ名称が確認できません。「白十字」の支店があった可能性が・・・。
hongou hakujuji01.jpg hongou hakujuji02.jpg
下地図の18番から22番は全て取り壊されてひとつのビルになってます・・・ビル名は赤門ロイヤルハイツ クリニックの付近に奥行きのある「カフェー」がありました・・・ビルの裏手に居住する方は・・・「白十字でしたよ」
hongou matsuya05.jpg     hongou matsuya06.jpg
「白十字本店」のあった位置には現在 本郷郵便局が建っています 東角=写真の赤ポストの位置が「白十字本店」の入口でした 間口は10mくらい
戦前(昭和初期から空襲前)・・・この付近には「喫茶店」「玉突屋」「質屋」「古本屋」「下宿屋」などが軒を連ねており「白十字」が2軒あっても不思議でありません
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posted by t.z at 16:43| Comment(0) | 東京東南部tokyo-southeast | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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