2013年02月10日

浅草 阿部定の足跡 吾妻橋

阿部定は1969年8月27日公開の「明治・大正・昭和 猟奇女犯罪史」(石井輝男監督・東映作品)というオムニバス形式のエロ・グロ映画に出演しています。芝居はかなり出演してますが映画はこれだけのようです。
「阿部定事件」のエピソードに本人自身がインタビュー(本編の頭より27分ほどの所と52分少し前の2ヶ所・・DVDでは予告編内の会見場でも登場)を受ける形で登場。和服姿の阿部定は当時64歳の誕生日を迎えてすぐくらいのはず(周囲の通行人は半袖なので撮影は5月以降?)だが、かなり老けてみえる・・・平成の時代の60歳代と比較するほうが間違っているのかも。主演の吉田輝雄にインタビューを受けるロケ場所は、まだ赤色にペイントされる以前の水色の浅草・吾妻橋(あづまばし) 。時々、視線を足元に落としながら返答しているのだが「阿部定の声」を聞くことが出来る貴重な作品となっています。この映画に出演当時は三ノ輪で「若竹」(おにぎり屋の看板を出す飲み屋)を経営( 1967年=昭和42年開業)しており、1年も経たない1970年3月に借金トラブルに巻き込まれて蒸発するように行方不明となってしまいます。

映画は「新東宝」の色彩が強い仕上がりで、グロシーンが苦手の方にはつらいものがあります。定役は賀川雪絵。他のエピソードは「東洋閣事件」・「小平事件」・「高橋お伝」など。史上最後の斬首処刑(明治12年・首切り浅右衛門に関連する処刑史で取り上げられる)となった「高橋お伝」に最も興味を持った作品なのです。墓は南千住の回向院にあるのだが、谷中墓地の供養碑の傍らにある処刑時の絵が強く印象に残っているために観たかった映画なのです。相当男(恋人)に未練を残し暴れながら首を打たれていきました。なんかお定よりお伝のほうに行ってしまいそうなのでここまで。
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(左写真)東岸からー白い橋桁の真上付近でインタビュー(右写真)画面左端付近で阿部定が立ち止まっていた・・炎のオブジェはもちろん当時は無し
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インタビュー位置から雷門方面 奥に地下鉄出入口の和風建屋=昨家・永井荷風がその前で写真を残している 撮影2005年〜2007年
 *渋谷・ハチ公広場向かいのツタヤで5年ほど前にこの映画のDVDをレンタル。


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posted by t.z at 12:00| Comment(3) | 東京東南部tokyo-southeast | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
明治・・・のDVD持ってます。高橋お伝の処刑シーンで山田浅右衛門に扮しているのが、阿部定最後の公開写真で隣に並んでいる、土方巽でしたね。うんちくですが、高橋お伝の夫の墓は、横浜にあるらしいです。石井輝男監督の(B級監督と私は思ってます)最後の作品「一寸法師」では、あの民主党の小沢ガールズがポロリしているとか?
Posted by 定マニア at 2013年02月10日 20:07
DVDお持ちでしたか。
先日コメ頂いて吾妻橋の話が出てたのでアップしてみました。お伝の処刑地は市ヶ谷台町で旧・永井荷風邸から坂を下ってきた辺り(刑務所)だったと思います。浅右衛門一族(歴代)の墓は池袋西口からず〜と行ったところの右側の寺にあり、かなり以前に写真を撮りに行ったことが・・・お伝の夫の墓は知りませんでした。「一寸法師」のDVDはレンタル店に出回っていますね。石井監督といえば観なくても作品イメージが浮かんでしまうほど道を極めた人てすね。
またよろしくお願いします。

Posted by 管理人 at 2013年02月10日 22:08
追記として・・・。高橋お伝の夫は、明治5年の8月にハンセン病で亡くなり、「秋還信士」という戒名を付けていただき、埋葬されたようです。しかし、関東大震災や横浜の空襲と寺院は被害を受けたため、万霊塔に移されてしまったようです。色々調べても、横浜市西区赤門町2の東福寺は、赤門や富貴楼の女将「お倉」のお墓があることが有名で、高橋お伝と夫の悲しい別れについては知られていないのが残念です。
Posted by 定マニア at 2013年02月11日 15:22
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