2013年09月18日

谷中 みかどパン・ヒマラヤスギと映画「初恋・地獄篇」 

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三叉路にそびえる大きな樹は、2006年(平成18年)11月に台東区の保護樹木に指定されたヒマラヤスギだ。このアングルから撮られた写真が度々、雑誌等に紹介されており、荒木経惟の写真集「トーキョー・アルキ」(2009年刊)の谷中・根津・千駄木の章では見開きページとして使われている。
今日では知られたポイントだが、映画「初恋・地獄篇」のロケで取り上げられたのが最初だと思われる。1968年(昭和43年)5月25日に公開されたATG作品で、監督・脚本(共同脚本・寺山修司)は、「不良少年」を撮った羽仁進。実の娘の羽仁未央(当時4歳?)がロケに参加している。この作品の撮影が行われた当時のヒマラヤスギの大きさに驚かされる。樹が無いのだ! 否、よく見ると有るには有るのだが、大人の背丈ほどの大きさなのだ。50年ほどでこれほどの巨木になるのだろうか。  
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孤独な少年シュン(高橋章夫)が、ヒマラヤスギの無い「みかどパン屋」の三叉路に立つシーンが印象に残る。「みかどパン屋」周辺で撮影された思案坂の石段シーンも印象深い。その石段脇の古井戸(個人所有)から玉林寺までの曲がりくねった細い道(道の真ん中に巨木が並ぶ)は都内屈指の散歩コースだ。映画の撮影は、1967年末から年明けにかけて行われたのだが、ロケハン中に羽仁組スタッフはこのコースを知ったのだろうか。映画はモノクロ作品。
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主人公シュンが見つめていた「みかどパン屋」の建物は、ヒマラヤスギが覆い被さり見えづらくなっている
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「みかどパン屋」の外壁に貼付けられている旧住居表示板 現在は谷中1丁目

 *撮影2008年10月
posted by y.s at 08:58| Comment(0) | 本郷・谷中・根津・千駄木 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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