予備役陸軍大将・東条英機は、1945年(昭和20年)8月15日、用賀の私邸で敗戦の詔勅(正午放送)を聴いている。その直後の午後1時には、娘婿の死を告げる電話を受けている。この日、娘婿の近衛師団所属の古賀秀正少佐(27歳)は、天皇の録音盤奪取クーデタ(宮城事件)に参加するが失敗、自決したのだ。
この宮城事件の発生で騒然としていた未明4時過ぎに、陸軍大臣・阿南惟幾(あなみ これちか)は三鷹の私邸(作家太宰治の家の斜め向い)で、日本刀による割腹自決を遂げている(墓は多摩霊園)。
東条の自決も世間は当然という空気に包まれる。だが、「戦陣訓」に署名した本人が自決したとのニュースは依然として流れてこない。
8月30日、連合軍総司令官マッカーサーが厚木に降り立ち、9月2日には東京湾に停泊した戦艦ミズーリ甲板上で降伏文書の調印式が行われる中、GHQが東条以下の内閣閣僚を戦争犯罪人として逮捕する噂が流布しだす。
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戦犯の処刑は、巣鴨刑務所(現・池袋のサンシャイン60の敷地)の絞首刑台(東池袋中央公園内の北角位置)で、同年12月23日に執行された。
参考
「東条英機 大日本帝国に殉じた男」2002年刊
*東条の娘婿の古賀秀正少佐が参加した宮城事件を描いた映画作品「日本のいちばん長い日」1967年8月3日公開・東宝作品は観る価値がある。岡本喜八監督作品で、阿南惟幾陸軍大将の自決シーンを演じる三船敏郎の演技が(セリフが無いため)印象に残る。黒沢年男が演じる畑中健二少佐が主役扱い。東条の娘婿古賀秀正少佐は佐藤允が演じている。モノクロ作品。
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