2013年11月09日

京都 京料理・瓢正と川端康成の「古都」

1961年(昭和36年)10月8日より朝日新聞に連載開始(全107回)された川端康成の小説「古都」に、「瓢正」(ひょうまさ)の名が名物料理とともに登場します。京都を舞台に、移り行く四季の自然と行事を織りあわせて描かれたこの物語に、多くの有名老舗とともに「さらっと」描かれています。創業からわずか9年目で。
川端は「古都」・「美しさと哀しみと」両篇の執筆のため京都に家を用意しており、すでに先斗町の花街で名が知れてきた「瓢正」を誰かに紹介され知ったのでしょう。1952年(昭和27年)に創業した「瓢正」は、周辺(先斗町)への開店挨拶に用いるために「笹巻きずし」を考案し配り回っている。小説に登場した頃には「笹巻きずし」は、先斗町歌舞練場の楽屋見舞や手土産として名物となっていたのでしょう。
「古都」(新潮文庫版)P100から <千恵子たち、親子三人は、中庭にのぞむ、奥の座敷で、夕食に向っていた。「今日は、島村はんから、瓢正の笹巻きずしを、たんといただきましたさかい、うちでは、おつゆだけで、かにしてもらいました。」と、母は父に言った。「そうか。」 鯛(たい)の笹巻きずしは、父の好物である。>
えっ、それだけ。これだけです。全9章が観光名所案内記風に書かれたこの小説では老舗といえど、ほぼ1行。セリフに店舗名だけ登場して通り過ぎてしまう場合が多いのです。(文庫版では)「瓢正」はなんと5行も費いやされているのです。
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夕闇がせまる頃 夜のメニューが用意されます(下段に料理案内写真追加)17時30分から (右写真)高瀬川を背にして撮影 数軒奥に名店「たん熊北店」と並びます
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昼と夜で暖簾を使い分けている・・のではなく 夏・冬期の季節で使い分け
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川端康成の小説「古都」に登場する名物の鯛の笹巻きずし 5個入り2300円
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店内に飾られた芸舞妓さんらの名刺替りの団扇 白木のL字形カウンター(テーブル席も有り)で昼のみ笹巻きずしセットが頂けます(12時〜14時LO 昼メニューは笹巻きずしだけ 夜は持ち帰り専用 火曜定休)
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posted by t.z at 23:57| Comment(0) | 京都kyoto | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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