2013年12月28日

京都 千本通の時計塔

千本今出川の交差点北東角に建つクラシックな建物なのだが、時計塔を配したファサードによってひときわ目立つ存在となっている。創業者は、明治37年に三条通の大澤商会から独立して河原町三条に店舗(三芳堂)を構えるが、大正年間に現在地に移転する。当初は瓦葺の町家であったが、明治〜大正末期の千本通の拡幅工事で隅切りを受け道路(表)側部分のみを建て替えることに。1929年(昭和4年)に完成したのが、大時計を配した塔屋付き二階建て鉄筋コンクリート造りの現在の建物(裏側は和館と接続されている)。現在、屋号は「ミヨシ堂」とカタカナの呼称に変わり、創業家の名である(株)庵原商会と法人化されている。
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千本今出川交差点 2012年2月撮影 
レタッチ拡大 2012 3 26千本通今出川交差点三好堂 (2).jpg


この千本今出川交差点から、千本通を約550mほど南下した千本中立売の交差点にも古い時計塔付きの建物が存在する。以前はテナントの「すき家」の看板に時計塔の四方が覆われていたが、いつの間にか撤去されている。調査不足のために竣工年は不明。向い側のマクドナルドのカウンター席に座ると、時計塔に自然と目が・・「動いてないじゃん」。
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千本中立売の交差点東側にあるマクドナルド側から
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(左写真)中立売通の西側から・・東側とは時刻がバラバラで停止状態 建物の右後方(南西)一帯は水上勉の小説「五番町夕霧楼」で有名な旧・遊郭の妓楼が広がっていた(地図の赤斜線部分)
*参考 「京都の近代化遺産」2007年刊
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posted by t.z at 23:45| Comment(4) | 京都kyoto | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
私は関西テレビの番組制作をしています。
千本今出川「ミヨシ堂」の外観写真を探しておりました。
もしこの写真が東京雑写さまの所有でありましたら、番組内で使用する目的でお貸しいただけないでしょうか?

詳しい番組企画などは私のメールにお返事いただければお送りいたします。
ご一考いただけますようよろしくお願い申し上げます。
Posted by 赤崎一郎 at 2021年07月30日 20:25


>赤崎一郎さん
ご自由にお使いください!
もう少し解像度のよいデジ画像ありますので追加で貼っておきます。
Posted by t.z at 2021年07月31日 23:51
東京雑写さま

ありがとうございました!
番組でお写真を掲載する際、クレジット表記をいたしますが、「写真提供:東京雑写」のような表記で大丈夫でしょうか?
また、ご希望があれば放送したものを録画してお送りすることも可能です。

その旨、私宛にメールを下されば対応いたします。

ちなみに放送日は2021年9月3日(金)予定です。
Posted by 赤崎一郎 at 2021年08月01日 12:41


>赤崎一郎さん
ご提案の通りでよろしくお願します。
Posted by t.z at 2021年08月01日 18:36
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