2014年01月03日

目白台 関口フランスパン 小津安二郎の「日記」から

名匠・小津安二郎監督の「日記」から抜粋
<<1959年(昭和34年)5月31日(日)宿酔 板尾君運転にて 椿山荘に赴く 山本富士子招宴 山本母君 佐野 厚田 山内 富二 款談 関口パンにより銀座おた幸 厚田 清水を送り車にて鎌倉に帰る>>P574
前日の5月30日(土曜)、小津は昼前に大映本社を訪れ、重役と面談して次回監督作品「浮草」の制作を決定している。祝宴が続き、夜は田園調布の佐田夫妻邸に宿泊。翌日、宿酔を抱えたまま、上記のように車に揺られて椿山荘に招かれている。宿酔は、北鎌倉の自宅に戻ってからも「終日在宅 宿酔去りやらず」と6月1日の日記に記されているように、連日の深酒だったようだ。
椿山荘での宴席の後、小津一行は、目白坂を南下した大通り沿いに店を出す国内初の本格的フランスパンを製造した「関口パン」に寄ったようだ。パンを買うためだけに立ち寄ったと思える文脈だ。
*山本富士子=「彼岸花」松竹大船1958年公開の主演女優 
*厚田雄春=小津組撮影監督
*「浮草」=小津の初となる大映作品1959年公開 出演は京マチ子・若尾文子・中村鴈治郎・笠智衆ら
*佐田夫妻=俳優・佐田啓二(37歳で交通事故死 墓は小津や田中絹代と同じ北鎌倉の円覚寺) 実子に俳優の中井貴一・中井貴惠
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目白坂の関口フランスパン店LE PAIN FRANCE SEKIGUCHI DEPUIS1888(創業1888年明治21年)
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目白坂側にエントランスがある 販売コーナーを奥に進むと喫茶室 緑に囲まれた日差しが溢れるテラス席も設けている(喫煙可)
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デニッシュにポテトをのせた「スイートポテト」158円 カスタードクリームとレモンジャムをスイートロール生地でくるんだ「クリームレモンパン」168円 コーヒー350円
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(地図)関口パンの下側(南側)の永泉寺は 太宰治とともに三鷹の玉川上水に入水した山崎富栄の菩提寺 (右写真)「全日記 小津安二郎」(フィルムアート社)の表紙帯紙

関口フランスパンHP http://www.sekiguchipan.co.jp/
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posted by y.s at 23:54| Comment(0) | 東京北西部tokyo-northwest | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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