2014年01月14日

神戸 生田町 フロインドリーブ 小津安二郎「手帖」より

「フロインドリーブ」は、1924年(大正13年)にフロインドリーブ氏(MR.FREUNDLIEB)により創業されたドイツパンの名店。現在地(旧・神戸ユニオン教会)で営業を始めたのは、1999年(平成11年)11月と比較的最近のことだ。1995年(平成7年)1月に発生した阪神淡路大震災で軽微な被害に留まっていた「神戸ユニオン教会」を、震災2年後の1997年(平成9年)に全面的に買取り、改修工事を加えた後に新店舗として移転して来たのだ(所有法人はジャーマンホームベーカリー社)。
*神戸ユニオン教会について・・1870年(明治3年)居留地内の教会の集いを「ユニオンチャーチ」と称す。1929年(昭和4年)6月に生田町のこの地に「神戸ユニオン教会」を建設。設計=W.M.ヴォ−リズ(米)、施工=竹中工務店。1997年(平成9年)の改修工事は、設計=コラム林設計事務所・施工=竹中工務店神戸支店。現在、1階部分がベーカリー(洋菓子類全般を販売・ギフト用も展開)、2階が喫茶(別途の会計)。建物は国の登録有形文化財の指定を受けている。
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 西側正面からの「フロインドリーブ」 旧教会としての印象をそのまま残している
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フラワーロードと平行する1筋東側の道に面している (左右写真)中庭から
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1階部分はドイツパン&洋菓子などの販売フロア
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1階のショップ入口横の階段を上ると喫茶室に

松竹の映画監督・小津安二郎も「フロインドリーブ」を訪れおり、「手帖」にメモを残している(月日は不明)。小津が神戸を訪れたのは、1961年(昭和36年)の6月〜10月初旬にかけての初の他社作品(宝塚映画)を担当した撮影期間(宿泊は宝塚市内)。小津安二郎の著書「全日記」には、「フロインドリーブ」を直接記した箇所はないが、同時期に元町のユーハイム本店を訪問した記述は残している。その前後のことと思われる。小津が訪れた当時の「フロインドリーブ」の場所は、現在の教会の店舗ではなく旧店舗のほうだ。「手帖」には、<神戸市生田区中山手通1の10 A 1257 ココナツ、マカロン>と住所・電話番号・注文品がメモされ、手帖のやや離れた位置に→(矢印)で導かれたところには道順も書かれている。<市電中山手一丁目下車して その山側の角を山に向って入って右側二軒目>とあるのだ。
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現店舗2階の広々とした喫茶室は、礼拝堂の造りをそのまま残しており、高い天井に目を向けると賛美歌の反響が聴こえてくるような錯覚におちいる 
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店舗情報
所在地 神戸市中央区生田町4−6−15 
定休日=水曜 営業時間=10時〜19時(L.O 18時30分)
参考
「全日記 小津安二郎」フィルムアート社
「小津安二郎 東京グルメ案内」朝日文庫(巻末の「グルメ手帖」部分)
posted by y.s at 23:56| Comment(0) | 関西 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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