
(嵐電・車折神社駅ホームからの車折神社北鳥居。谷崎潤一郎は車内より車折神社の鳥居を遥拝したのだろう)

(境内より車折神社駅ホームを見る。正面の石段を数段上るとホーム。)
江戸時代は車折明神附近一帯を下嵯峨材木町といった。門前の下嵯峨街道には材木屋が軒を連ね、材木を立並べた光景が「都名所図会」の一葉に残されている。

(下嵯峨車折明神の門前(部分)「都名所図会」安永9年より)
谷崎潤一郎「朱雀日記」明治45年4月大阪毎日新聞連載初出
「谷崎潤一郎全集第1巻」中央公論社1981年刊より*文字説明と一部ルビは原文に無し
参考 「京都史跡事典」1994年刊
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