映画「モスラ」昭和36年度東宝作品から。
(スタッフ 脚本・関沢新一、監督・本多猪四郎、特技監督・円谷英二)

161 横田基地
滑走にうつる輸送機。金属音メロデーが流れる。
162 操縦席から見た目
ぐんぐん流れる滑走路。突如、亀裂が生じる。
「あっ」と驚く飛行士。
前方、滑走路を突破ってモスラが現れると、怪声をあげる。
輸送機、咄嗟によけ様と、ななめ滑空に移るが、翼がモスラにふれて、そのまま
格納庫に突進!! 爆発をおこして、大きく燃えあがる。
鳴り渡るサイレン!!
モスラ、完全に体を現し暴れ廻る。

(写真)輸送機が突っ込んで爆発炎上した横田基地の格納庫。建替えたようだ。
170 街・あわてふためく都民たち(避難民)
拡声器を通じてニュースが警く!!
ニュース「臨時ニュースを申し上げます。東京第三ダム出現後、姿を消していた大怪獣は
今日突然横田基地に巨体を現し、猛威をふるいつつ、東京方面に向いつつあります。
政府では直ちに第一種、非常時態勢を発令防衛の万全を期して居ります、都民の皆さんは、
それぞれ各区防衛隊の指示に従って行動して下さい、尚以後の情報においてこの大怪獣を
モスラと呼称します」


(写真)姿を消していたモスラは、突然横田基地に巨体を現す。滑走路付近の着地点を捜すが、
基地の建物屋上そこかしこにカービン銃を携えた米兵が目を光らせている。うろちょろしていると
撃たれそうだ。この辺りということにしておこう。
174 咆えるモスラ!!
砲口を開くジープ砲!! 大空より攻撃を加える戦闘機隊!!

(写真)you know Mothra? (モスラって知ってる?)。無反応。モスラが来襲した時には、まだ
生れてないか・・・。*Moth=蛾(が)。
防衛隊が命名した「モスラ」は、横田基地に鱗粉をまき散らしながら渋谷方向に飛び去っていった。
まもなく渋谷駅周辺は大混乱・・阿鼻叫喚に陥る。
「日本シナリオ大系第三巻」1974年2月刊より抜粋。*脚本の数字は、シーンナンバー。
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