横尾ワールドを常設具現する美術館がオープンしたのは、2012年11月3日。この5年間で横尾作品のテーマ別展覧会や横尾と関わりの深い他分野のアーティストとのトークイベントなどを開催してきた。
この間の横尾の動きを日記から見てみたい。
京都1928ビル(御幸町三条角)1階の同時代ギャラリー入口通路の開館告知ポスター。2012年10月。
横尾忠則現代美術館の最寄り阪急王子公園駅に貼られていた開館記念展のポスター。
「横尾忠則千夜一夜日記」2016年日本経済新聞出版社刊より抜粋。
*「横尾忠則千夜一夜日記」の日付けには全て漢数字が使用されている。
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2013年9月26日
神戸の横尾忠則現代美術館の「肖像図鑑」展のオープニング、欠席のため代読してもらう挨拶文を
書いて送る。
2013年12月1日 日曜日
新横浜から新神戸へ妻と。何しろケガ以来の鉄道の旅で混雑する駅の人波の中をひとりでは泳げない。
車窓から世界遺産登録後初の雪をかぶった富士山を眺望。兵庫県立美術館・蓑豊館長らと昼食。
今日が最終日の「横尾忠則 感応する風景」展を館長らと観る。最終日とあって観客はとぎれない。
十九時から横尾忠則現代美術館で細野晴臣(*元YMOメンバー)コンサートがある。細野さんに
ステージに呼ばれてミニトークをする。今日だって来るか来ないかと、ケガだって怪しいもの的に
虚実の皮膜の間で生きているように思われているみたい。
横尾忠則現代美術館オープン案内(兵庫県立美術館原田の森ギャラリー敷地)。
2014年12月16日
磯崎新(いそざきあらた*建築家・横尾アトリエの建物設計)さんとの対談、東京で実現できず、
神戸のぼくの美術館で対談。急に決まったにもかかわらず会場満席。ほぼ全篇磯崎さんの横尾論。
優秀な医師の診断による精密検査の結果を解説してもらっている感じで、身体を通してぼくの精神構造
が図解されていくようなそんなスリルを味わう。また毎回トークに浅田彰さん駆けつけてくれて
冴えた短評を残してくれる。
神戸に長く住んでいて初めて南京街(*神戸元町)で中華料理。地元出身の妻も初めてだと?
ぼくは神戸名所の新開地も知らないもぐりの神戸っ子だったのか?
2014年7月
保坂和志氏と日産玉川病院で「猫が死んだ」対談(「新潮」)。
山田洋次監督(*成城で住まいが近い、親交)と神戸へ。個展「枠と水平線と・・・」展(横尾忠則
現代美術館)。
横尾忠則現代美術館エントランス。
美術館内インフォメーションデスク。
2014年12月
事務所の猫おでんが交通事故で入院(二〇一五年一月五日に退院)。
磯崎新氏と対談(横尾忠則現代美術館)。
2015年7月16日
横尾美術館の前庭に立体彫刻を作ることになり、羽根のある弥勒菩薩のポーズをとるモーツァルト像を
計画しているが、他にもアイデアがあるので最終的には、さあどうなるでしょう?
次回の神戸展は四十年前の瀬戸内(*寂聴)さんの「幻花」の挿絵の原画展。三百七十数点をどう展示
するか、学芸員の腕の見せどころだ。
2015年12月11日
朝、鏡の中の顔にむくみを見る。英の運転で妻と新横浜駅へ。新幹線車中、抗生剤の副作用か下痢気味。
新神戸駅に着いた頃、疲労激し。昼食のそばでやゝ回復。横尾忠則現代美術館の「幻花幻想幻画譚」展
の記者会見。その後に開会式。井戸知事、「幻花」の原作者瀬戸内さんも出席。難聴のぼくは誰の声も
聴きとれず。
館内のミュージアムショップ。
ミュージアムショップで購入したお土産の一部。ポストカードなど。
(*)の注釈は原文にはありません。

