2018年02月07日

滋賀長浜 長濱八幡宮の新旧写真

国の重要無形民俗文化財「長浜曳山まつり(曳山行事・昭和54年指定)」で知られる滋賀県長浜市宮前町に鎮座する長濱八幡宮の約40年の歳月をまたいだ新旧写真(2014年カラーと1977年頃モノクロ)。
長濱八幡宮の創建は、社伝に基づけば延久元年(1069年)に源義家(玄孫が源頼朝)の奏請により、後三条天皇の命で、石清水(いわしみず)八幡宮(京都八幡市)から分祀、勧請されたという。鎌倉後期から現れる八幡荘の鎮守とされる。戦国期の兵火により社殿の多くが焼失したが、織田信長から浅井(あざい)氏旧領を拝領した羽柴秀吉が、居城とする長浜城を築城する頃(社地免除は天正2年)には、城下に社坊70を数えたという。元和3年(1617年)、2代将軍徳川秀忠は、八幡庄内(11郷)の社地170石を安堵(20石は舎那院)している。明治新政府の神仏分離政策により、八幡宮と舎那院(八幡宮の東隣)に分離され、他の社坊は消滅した。
nagahamahachiman01.jpg
nagahamahachiman02.jpg
時間がゆったりと流れる参道口。右奥の郵便ポストが四角い形状の今風なポストに変わっている。
もう少し古写真のアングルに合わせればよかった。
nagahamahachiman03.jpg
長い参道の傍らには芭蕉(はせを)句碑が建つ。碑陰に建立年は刻まれていない。
nagahamahachiman04.jpg
春の例祭「長浜曳山まつり」(4月15日)。
nagahamahachiman05.jpg

nagahamahachiman06.jpg
境内の何処に曳山が勢揃いしていたのか、まったく記憶に残っていない。
nagahamahachiman07.jpg

nagahamahachiman08.jpg
能舞台を構える長浜八幡宮は江戸期の能装束(紅地扇面散文様唐織能装束など2領・県指定有形文化
財)を所蔵している。
nagahamahachiman09.jpg
長浜曳山祭の江戸期の山車13基(長刀山・月宮殿・春日山など)は県の有形民俗文化財に指定。 
nagahamahachiman10.jpg

nagahamahachiman11.jpg

nagahamahachiman12.jpg

nagahamahachiman13.jpg

nagahamahachiman14.jpg
天満宮(祭神・菅原道真)。誰でも知っている学問守護の神。
nagahamahachiman15.jpg
金刀比羅宮・河濯(かわそぎ)神社(祭神・瀬織津姫命せおりつひめのみこと) 。6月・12月の晦日に
斎行される信仰神事(大祓の神)は本邦最古。
nagahamahachiman16.jpg

nagahamahachiman17.jpg
小さい子供も今では40歳代となっている。元気にしていられるだろうか。
nagahamahachiman18.jpg

nagahamahachiman19.jpg
放生池。
nagahamahachiman20.jpg

nagahamahachiman21.jpg

nagahamahachiman22.jpg
明治維新で分離された真言宗勝軍山舎那院。平安・鎌倉期の3点の国指定重要文化財を蔵している。
本尊愛染明王坐像、阿弥陀如来坐像を国宝とする石柱が門前に建っている。他の1点は画像で絹本著色
三月経曼荼羅図。参考にした「寺院神社大事典」では、県指定文化財の絹本著色不動明王像(画像)も
重文扱いにしている。
nagahamahachiman23.jpg

参考:「寺院神社大事典 近江・若狭・越前」1997年刊
【関連する記事】
posted by t.z at 23:57| Comment(0) | 各地various parts of japan | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。