2018年09月13日

渋谷 渋谷ストリームshibuya streamオープン

東急が開発を進めていた大規模複合商業施設<渋谷ストリームshibuya stream>が2018年9月13日(木曜)午前11時に開業する。低層階には30店舗が入居し飲食店中心の商業ゾーンとなる。 
ビル直下の渋谷川に架かる稲荷橋の橋名となった田中稲荷はとうの昔に消え失せ、稲荷橋下の川底をJK4人が水しぶきをあげながら歩いた映画「ラブ&ポップ」(原作・村上龍)のラストタイトルロールの風景も失われた。最近では欅坂46「サイレントマジョリティー」のジャケット撮影(川底)がおこなわれた現場の一部ももう見ることができない。誰の記憶からも消え失せた忠犬ハチ公が行倒れた場所がこの<渋谷ストリーム>(地上35階・約180m)のビル敷地内にかってあった路地であったことを誰が語り継ぐのだろうか。また稲荷橋南際に新しく広場橋(明治通りから渋谷ストリームへの動線)が架けられたが、同様の橋が戦前にも存在し、なんと橋上に5〜6軒の家屋まで建っていた(作家・大岡昇平のイラスト参照)ことを知る人は皆無だろう。大資本によって激しく変容する都市に記憶の破片をいくら撒き散らかしてもたちまち抹消されて忘れ去られてゆく。
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国道246号(手前)からみた渋谷ストリーム(工事中)。
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奥がJR渋谷駅と稲荷橋。稲荷橋のすぐ下流側に明治通りからの動線とイベント広場を兼ねる橋が架けられた。渋谷川沿いと東横線旧線路跡には遊歩道が整備される。9月上旬に撮影。
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渋谷ストリーム9月13日開業。
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かっての東横線渋谷駅ホーム跡。線路がモニュメントとして敷設されている。
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東横線渋谷駅ホーム跡。ホームを覆うかまぼこ型屋根もモニュメントとして新たに建設された。
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稲荷橋のひとつ下流側の橋となる金王橋から。この川底で欅坂46「サイレントマジョリティー」のジャケット撮影がおこなわれている。同曲のミュージックビデオの撮影は左側の渋谷ストリームビル建設現場で夜間に行われた。ラストの坂道シーンは渋谷ストリームの西側にあたる桜丘町の桜並木の急坂で早朝に撮影。
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かっての渋谷川と稲荷橋。2005年12月撮影。奥に東急東横線渋谷駅ホームのカマボコ型屋根が見える。
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新しく架けなおされた稲荷橋。右側ビル1階で営業していた山下書店が消え、新たにコンビニが入居。
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かっての稲荷橋。上側の路地角付近(渋谷ストリームビル建設で路地は消滅)でハチ公が行倒れ、当時画面上側奥にあった省線(のちの国鉄・JR)渋谷駅舎に収容されたが息を吹き返すことはなかった。
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東急東横線(地下鉄副都心線と直通連絡・地下駅)渋谷駅からの渋谷ストリーム直結出口(16b)。
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posted by t.z at 08:16| Comment(0) | 東京北西部tokyo-northwest | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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