<<2016年3月23日 町田市立国際版画美術館での個展が来春決定。学芸員の滝沢恭司さん、神戸のぼくの美術館にも巡回が決まり神戸から山本さん、南天子画廊青木さん、主催の東京新聞の人達来訪。>>
森林公園といえる町田市立芹が谷公園内に建てられた国際版画美術館(1986年8月完工)。
2015年iphoneで撮影。
<<2016年4月5日 長男の運転で徳永、妻と四人で町田の国際版画美術館に「清親(きよちか)」展を観に行く。清親は「光線画家」と呼ばれ、「光の発見者」ということになっているけれど、ぼくは「闇の発見者」だと思っている。明治になって街灯が闇を照らすその人工的な灯りに人々は目を奪われたんだけれど、ぼくはその灯りによって今まで真暗だった闇の存在がここでいきなり美的に顕在したんじゃないかと考えた。ぼくのY字路の夜景に清親との親和性に気づいてからというもの、意識的に清親を探究してみる気が起ったというわけ。清親は光を得て浮世絵に初めて人や事物の影を描くようになるが、ここにもうひとつキリコとの親和性がある。>>
浮世絵師「清親(きよちか)」展ポスター(国際版画美術館配布パンフより)。
<<2017年4月6日 神戸の横尾忠則現代美術館の展覧会「ヨコオ・ワールド・ツアー」は4月15日より8月20日まで開催。町田市立国際版画美術館にて「横尾忠則 HANGA JUNGLE」展、4月22日より6月18日まで開催。初の全版画(約250点)展です。もう二度としません!>>
ついに観れなかった「HANGA JUNGLE」展。全期間を通して大学病院のベッド(数日間一時退院あり)に拘束されていた。神戸市王子公園前の横尾忠則現代美術館のオープニングには駆け付けたのに、近隣の「もう二度としません!」大展示会に行けないなんて。「hangajungle」展ポスターは国際版画美術館配布パンフより。
<<2017年04月18日 4月22日から町田市立国際版画美術館で「HANGA JUNGLE」展(全250点)が開催されますが、それに合わせて画集が国書刊行会から出版されます。(4月25日書店配布)豪華本260頁(全作集録)定価2800円です。展覧会名「HANGA JUNGLE」は多種多様の植物が密集するジャングルのように多種多様のスタイルの版画が共生共存しているところから名付けました。版画家を本職と思ったことは一度もないせいか、いつも出たとこ勝負のスタイルで一貫性のないのが僕のスタイルです。>>
国際版画美術館1階メーンフロア。
<<2017年4月25日 4月30日(日曜日)、町田市立国際版画美術館の個展会場で「文藝」連載の「アトリエ会議」を2人の芥川賞作家、保坂和志さん磯崎憲一郎さんと公開鼎談をします。テーマはなし。ただダラダラと、とりとめもない茶飲み友達のひとりごとというか三人ごとが延々続きます。ぜひひやかしにどうぞ。(略)町田の国際版画美術館のある公園の木が物凄く大きくて環境がいいです。人出もあって中々気分もよく、公園に面したレストランにはぼくの好物カレー、ぜんざいもあります。>>
公園内の国際版画美術館近くのモニュメント風大噴水。2015年8月撮影。
<<2017年5月2日 町田市立国際版画美術館は公園の中にあってちょっと日本離れした、素晴しい場所にあります。美術館のレストランの薬膳カレーとぜんざいはおすすめ。その前に展覧会をおすすめ。展覧会名「HANGA JUNGLE」の説明しましたっけね? 密林には様々な樹木が共生しているように僕の版画もバラバラの様式が密林のように一個所に集まっているところから、こんなネーミングをつけました。>>
横尾氏の大好物「ぜんざい」は、度々日記に登場する。特に成城風月堂(2階に座席)の「しらたまぜんざい」がお気に入りのようだ。
これが横尾忠則推薦の美術館レストラン「けやき」の薬膳カレー。エスニックな香りが口内に広がる。税込み760円。
<<2017年5月3日 昨日補聴器をまた新たに作った。2度も落としてしまった。今度の補聴器はよく聴こえ過ぎというかまるで映画館の音響に近く、日常がすでに映画館なんです。映画では紙が「バサッ」と音を立てるでしょう。あんな感じに普段気にもしない音が大きいんです。ゴールデンウィークは東京の人は町田の版画展へ、関西の人は神戸の横尾忠則現代美術館のワールド・ツアー展へ。海外旅行と海外展をからめた展覧会でゴールデンウィークに海外に行かなかった方は、ぜひこちらへ。 >>
<<2017年5月8日 急にカレーとぜんざいが食べたくなって町田の版画美術館の薬膳カレーとぜんざいを食べに行く。電車に滅多に乗らないので自販機の切符を買うのが一苦労だった。これで町田まで行けるのかいな?
やっと腰を下ろしたら左右が茶髪のマスクの女の子。その左隣が人の肩に頭を置いて熟睡。町田まで頭と肩にくっついたまま。こーいう時はどーすればいいんでしょう。
西口に降りたらタクシーがいるのに東口に降りたので美術館までトボ徒歩。物凄い活気のある商店街を歩くのは土石流の中を泳ぐみたい。やっと美術館に着くと、マフラーがない。元来た道を歩いてやっと見つける。誰も拾わなかったのが不思議。ゴールデンウィークで切符売場には行列ができている。さあ、カレーとぜんざいを食べよう。これをセットで食べると版画作品が良く見えるよ。だって創作の秘密はカレーとぜんざいパワーだから。公園には家族連れやカップルがいっぱい。会場内とどっちが人が多いかというと当然会場内です。ヨカッタ。>>
町田駅(小田急線)を下車した横尾氏は、おそらくこの森の径をたどって版画美術館へ向かったのだろう。谷底にある美術館の行き帰りには、スロープが整備されたこのコースが最も楽。この雰囲気は横尾氏の成城のアトリエを囲む環境にそっくりだ。